少子高齢化により、人口ピラミッド構造が戦前の“富士山型”から“釣り鐘型”と呼ばれるカタチになり、現在はさらに“つぼ型”と呼ばれる高齢者世代が圧倒 的に多い比率となっている日本。

社会の姿が変遷することに伴い、高齢者雇用という言葉のもと、定年を経ても働き続ける場の創出などが求められるなど社会のあり方も少しずつ変わってきてい ます。

こうした中、警察では2015年上半期の刑法犯の年代別統計を発表。1989年以降ではじめての現象となる、10代刑法犯数よりも65歳以上高齢者の刑法 犯数が上回る結果となったことが報告されています。

摘発された刑法犯の数は、2003年からの減少傾向を持続し、今年も昨年度を下回るペースとなっているそうですが、高齢者の方の割合が年代割合の中で増え てきていることは、世相を反映した結果として重く受け止める必要があるのかもしれません。

65歳以上で一人暮らしをする高齢者の相対貧困率が、男性で約38パーセント、女性で52パーセントとなっていることも報告されています。

社会から孤立 し、人生に絶望をしてしまった結果犯罪に走ってしまったりする高齢者の方に対するサポート体制が急がれるのかもしれません。

子ども世代と同居することを前提に金額が設定された年金額では生活が続けられない高齢者の方も多く、老後の備えとして「一体いくら用意しておけばいいの か… 」と不安を感じている方も多いなか、社会全体で高齢者の方も穏やかに、そして安心して暮らせるための制度設計を考えていく必要があると言えるのではないで しょうか?

小笠原

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