超高齢社会の進展に従って、心肺停止などの生命の危機をはじめとする不測の事態に直面する機会は多くなってきました。
日本蘇生協議会では心肺停止が起きたときの迅速な通報や救急救命、心拍再開後の集中治療などの対応策を「蘇生ガイドライン」として公表しました。
こ のガイドラインでは心肺停止や窒息など、生命の危機的状況に陥った傷病者を助けるため「心停止の早期認識と通報」「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」 「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」などの「救命の連鎖」の重要性を説明。
具体的な救命措置とともに、入浴中の事故や熱中症などを含む小児や高齢者の 不測の事態を防ぐためのアドバイスが掲載されています。
特に高齢者については、アルコールを摂取した後や睡眠導入剤などの薬物を服用した直後の入浴は窒息や心肺停止につながりやすいため、できるだけ避けてほしいとのことです。
AED(自動体外式除細動器)は全国で公共施設や医療機関、交通機関やコンビニエンスストアなど配備されているところが増えてい る割には、なかなか使用率が上がらず、適切な一次救命処置が行われれば、もっと助けられる生命は増えるといわれています。
さまざまなところで講習会も行われていますし、不測の事態に直面したときに備えて、蘇生に必要なAED(自動体外式除細動器)の使い方を学んでおくことをお勧めします。
小笠原
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