寄り合い処桂木 栄養士の三上と申します。
今年2月入社した新人です。
私が栄養士になろうと決めたのは高校のインターンシップで介護体験をした時の事です。
食事介助で利用者様に何気なく食事について尋ねると、不満があることがわかり、全体の残食量もバケツ山盛りになっていたことがとても衝撃的でした。
自宅同然である場所で楽しみに思えるはずの食事がなく、栄養状態も偏りがでてしまう、そんな人がここにはたくさんいる、他にも同じ環境にある人がまだまだいるのかもしれない、そう思うと悲しくなり、自分にできる事は何かを考え、老人施設の栄養士になろうと思いました。
短大に進学し、栄養士と同時にヘルパー2級、医療事務の資格を取得しました。
卒業を数か月前にして、父同然の叔父が末期の大腸癌であることがわかりました。食事が喉を通らなくなり、日に日にやせ細り、そんなある日私が作ったイチゴミルクを一口飲んで「おいしい、ありがとう」と一言くれました。数日後亡くなってしまいましたがその時の言葉は忘れられず、食べると生きるの関係を身近に感じ、より意志が強まりました。
そして栄養士の委託会社に就職し、老人ホームや病院など数箇所の事業所でたくさんの喫食者に出会い貴重な経験をしてきましたが、桂木の小規模で利用者様との距離が近いことに魅力を感じ、現在こちらで働かせていただいております。
桂木の利用者様はそれぞれ個性豊かで毎日楽しいです。
最近は「あゆみちゃん」と呼ばれるようになり、親しみを持ってくれているようで嬉しいです。
ひとりひとりの個性は食事にも表れていると思います。
栄養管理がされ、個々の嗜好に合った食事提供にはまだ時間がかかりそうですが、
それに加え、食事で服用中の薬がひとつでも減る事が私の目標です。
そして、「ごちそうさま」「美味しかったよ」の言葉をたくさん頂けるよう
励んで参りますので宜しくお願い致します。