高齢者をターゲットとした特殊詐欺の犯人は男性グループと相場が決まっていたのは昔のこと。

最近では若い女性が「孫」を演じたり、70代の高齢女性が現金 をATMで引き出したり、現金の受け取りの役割を務めるなど、犯人グループにも女性が加わっていることがわかります。

今年2月には東京都の葛飾区の高齢者が被害に遭った特殊詐欺で、キャッシュカードを騙し取り、都内や千葉県内のATMから現金を引き出したのは70代くら いと見られる高齢女性でした。

警視庁は8月20日にATMの監視カメラ映像を公開し、広く注意を呼び掛けています。

また、8月21日には東京都世田谷区の高齢者が狙われた特殊詐欺で、現金300万円を騙し取ろうとして逮捕された犯人グループの一員で、現金の受け取りを 担当していたのは71歳の高齢女性だったといいます。

国民生活センターでは「特殊詐欺の犯人グループに高齢者が加わっている事例は珍しい。新しい手口といえるかもしれない」と警戒を強めています。

高齢者も現 金を受け取りにきたのが同じシニア層であれば、まさか特殊詐欺とは思わないでしょう。彼女たちが犯行に加わった理由としては、脅迫されていたり、騙されて いる可能性もあると指摘する弁護士もいます。

超高齢社会で犯罪に手を染める高齢者が増えているとすれば、新たな社会問題になりそうですね。

小笠原

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