難病の一つと認定されているパーキンソン病は、日本人の1000人に1人が発症するとされるそれほど珍しくない病気でありながら、未だに完治の方法が見つかっていない病気の一つです。

患 者さんの多くが高齢の方のため、介護現場でもパーキンソン病の方のケアに携わる方も多いかもしれません。

手足の震えや筋肉のこわばり、バランス障害などに よって、歩行などが難しくなることから、とかく日常の活動量が低下しがちではありますが、パーキンソン病の進行はゆっくりとしているためできる限り運動を することが、進行を遅らせる大切な秘訣となります。

手軽にできる運動としては、ウォーキングがありますが症状として代表的な「すくみ足」は歩く時に足がすくんでしまうため、ウォーキングそのものも苦痛になってしまいますよね。

カナダの研究者らが発表している論文では、すくみ足の症状が見られるパーキンソン病患者の方は歩く際に歩行に不安を感じやすく、恐怖感を感じることでさらにすくみ足歩行が起こりやすくなるという研究結果が報告されています。

う まく歩けないことへの恐怖が、さらにすくみ足を誘発してしまう心理状態は介護をする際にもきちんと知っておきたい知識かもしれません。

いかに恐怖感を取り 除く工夫をするか、安全対策をどう取っていくか、より良い生活を支えるためにこれを機会に今一度見直してみてはいかがでしょうか?

小笠原

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