健康な歯があると、食事が楽しくなります。そして自然と噛む回数も増えます。実は、噛むことには、さまざまな効能があります。

「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動(80歳になっても20本以上自分の歯を保とう)」を展開する公益財団法人8020財団は「噛む8大効用」を下記のようにうたっています。

・肥満防止
・味覚の発達
・言葉の発音がはっきり
・脳の発達
・全身の体力向上と全力投球
・胃腸の働きを促進
・がんを防ぐ
・歯の病気を防ぐ
健康な歯で咀嚼回数を増やすことで、さまざまな効用が得られるとわかりました。
では、歯を失うと、どのような悪影響があるでしょうか。まず認知症にかかりやすくなります。
愛知県知多半島の65歳以上の住民を3~4年間追跡した研究において、歯が多く残っている人や歯が少なくても義歯などを入れている人は、歯が少ない人または義歯を入れていない人と比較して、認知症発症リスクが低いとわかりました。

これによると歯を失い義歯を使用していない場合、歯が20以上残っている人や、歯がほとんどなくても入れ歯により噛み合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になるとわかります。

次に、転倒しやすくなります。歯が19以下で義歯を使用していない人は、歯が20以上ある人と比較して、転倒リスクが最大で2.5倍にまで高まります。

口腔ケアや噛むことの大切さを改めて感じました。

小笠原

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