「クロネコヤマト」の通称で知られる同社の宅配サービスはかねて、一般家庭から一般家庭への宅配サービス(C to C)を主力としてきた。今後は地方自治体や事業者から一般家庭への宅配サービス(B to C)にも比重を置く考えで、その一環として高齢者の見守りサービスに着目する。

現在、2つの自治体で先行して見守りサービスを展開している。1つは、高知県長岡郡大豊町で進めている、買い物支援と連携した見守りサービス。同町は高齢者が人口の半数以上を占め、身体が弱く買い物に出かけることが難しい「買い物困難者」も少なくない。そこで、地域の商店と連携し、高齢者が注文した商品をヤマト運輸が自宅に届けるサービスを構築した。商品宅配時にセールスドライバーが高齢者の状況をチェックし、異常があれば役場などに連絡する。

もう1つは、青森県黒石市で進めている独居高齢者宅の定期訪問サービス。独居高齢者向けの情報誌を市が定期的に発行し、それをヤマト運輸が配達する。配達時にセールスドライバーが高齢者の状況を確認し、不在が続くなどの異常があれば市に連絡する。

一般家庭との圧倒的なコンタクト数を持つ運輸事業者。地域包括ケア時代に果たす役割は大きそうだ。

運送業者の方も介護に関わっていることを初めて知りました。黒石市でも取り組まれていることに驚きました。

小笠原

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