年齢を重ねることで、睡眠の質の低下や睡眠時間が少なくなることなどは老いの現象のひとつですが、睡眠の変化は場合によっては不眠症状・睡眠障害とも言われる深刻な症状であることもしばしば。

高 齢者の方がなりやすい睡眠障害としては大きく分けて4つあると言われており、なかなか夜寝付けない「入眠困難」や夜中に目が覚めてしまう「中途覚醒」、睡 眠時間が長くても眠りが浅いことから熟睡感が得られない「熟眠障害」、太陽が昇る前などの省庁に目が覚めてしまう「早朝覚醒」などがあります。

と くに中途覚醒や早朝覚醒は、悩みを抱える高齢者の方も多く、健康な生活を送るためにも睡眠の質の向上はとても大切なこと。睡眠は脳をリセットし身体をしっ かりと休めるといった効果もありますから、しっかりと眠れないと認知症になりやすかったり、体力が低下してしまったりという症状もあると言われています。

睡眠障害を解消するためには、睡眠薬などの薬もありますが、薬に頼る薬物治療には不安を感じる方もいるかもしれません。深刻な場合はもちろん専門医に相談することが不可欠ですが、生活リズムや食事内容などを見直すことで改善されることも。

例えば日中の生活の中で人と接する機会や外出する機会を増やしメリハリのある生活を送ること。午前中に日光を浴びるようにすること。コーヒーなどカフェインのあるものの摂取を控えること。適度な運動を習慣として取り入れることなどは有効な対策のひとつ。

「開始してすぐに効く」というものではありませんが、継続することで睡眠だけでなく心や身体にもいい影響を及ぼす習慣です。睡眠に関する悩みをお持ちの方は、是非ご自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

簡単そうに見えて、なかなかできない運動や食生活を少しでも取り入れることにより生活リズムを見直していけるよう支援していきたいと思います。

小笠原

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