12月1日、従来の介護福祉士よりも高い専門性を持つ人を対象とした「認定介護福祉士」の養成を目的とする新たな組織「認定介護福祉士認証・認定機構」が 発足しました。

これから同機構では養成カリキュラム作成を進め、2016年中にも認定介護福祉士の認定を始める予定です。

もともと「介護 福祉士の質を高め、利用者の生活の質(QOL)向上を促進」「介護福祉士の社会的地位の向上と、資格取得後のキャリアパスの整備」などを目的として2年以 上前から検討が進められていた認定介護福祉士。

いわゆる介護福祉士の上位資格として位置づけられているものであり、日本介護福祉士会をはじめとした関係団 体は、養成研修のカリキュラム検討やモデル研修のテストを慎重に繰り返してきたという経緯があります。

また、超高齢社会の進展に従って、利用者ニーズの多様化および高度化に対応する質の高い介護福祉士が求められており、地域包括ケアの推進にも利用者に寄り添う専門職としても、より広い視野と専門的な能力に秀でた介護福祉士のキャリアパス整備が重要視されてきました。

今 後、認定介護福祉士認証・認定機構では、認定介護福祉士の養成研修カリキュラムおよびシラバスの内容を決定した上で必要な規定などを整備し、認証や認定を 行うと同時に、この資格の周知に努めていくとしています。

来年度には研修実施団体の認証審査を始めつつ、実際の認定作業をスタート。介護福祉士の上位資格 の導入によって、介護の世界はどのように変化していくのでしょうか。いろいろと動向が気になるところです。

小笠原

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